積読

またずいぶん本を買ってしまった。
読むより先に買う癖がついてしまい、読んでない本が本棚に入りきらず部屋に山積み。
一種の買い物症候群か?しばらく買った本をしっかり読むことにしたい。

先に、英語・資格関係から。

You Can Pass the CPA Exam: Get Motivated!

USCPAの受験ガイド。必携かもしれない。
2005年の本のためそこは注意が必要だが、受験方法など基本的な部分は変わっていない。単位の話、各科目の攻略方法から記憶術、受験当日の注意まできめ細かい。さらに本の内容をまとめたCDまでついている懇切丁寧ぶりに感嘆する。

Pros and Cons: A Debater's Handbook

ひそかに狙っている英検1級受験に向けて購入。ディベート用のハンドブック。
広範なトピックのpros and cons(賛成と反対)をまとめた本。

英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング

上の本を買うきっかけになったのがこの本。論の立て方の基本的な手段がわかる。思考の組み立て方は英会話でも役に立つと思われる。

ここからは小説。

楢山節考 (新潮文庫)

楢山節考」は1956年発表当時審査員に衝撃を持って迎えられた作品。
積読と書いたがこれはすぐに読んだ。姥捨山を題材にしながら、描かれているのはそれまでの姥捨物語が描いてきたような、捨てられる老婆と家族の悲しみではない。登場する老婆おりんは、食料の少ない村で食い扶持を減らすために一刻も早く捨てられることを望む。老いても丈夫な歯を憂い、石で叩き折ろうとする。何代も前の先祖の行為が歌として歌われ、何年も同じことが繰り返されているような時間から見放されたような村で生きていれば、姥捨は生涯最大のハレの行事となるのかもしれない。
そう考えると、中上健次の『枯木灘』を先取ったきわめて構造主義的な作品に見えてくるから不思議である。

掌の小説 (新潮文庫)

個人的に明治〜昭和の小説読み返しキャンペーン中。
川端康成は実はあまり読んだことがないので購入。タイトルのとおり、ごく数ページの短編を122編収録している。数作品読んで女がらみの作品が多いことに驚いた。印象と違うなあ。