読書記録

前回からだいぶ間が開いてしまったが、淡々と続けていくことにする。
最近買う本は仕事関連の書籍ばかりだが、それ以外のものを簡単に振り返る。


What Should I Do with My Life?: The True Story of People Who Answered the Ultimate Question

ジュンク堂プレスセンター店で洋書の投売り500円均一在庫処分をやっていて、面白そうだったので購入。アメリカの、ごく一般の市民に長期間インタビューを行い、彼らがどう自分の人生、キャリアを考え、悩みあれこれ模索する姿を描いたルポルタージュ
よく言われるようにアメリカは日本に比べてだいぶ人材の流動性が高いので、仕事を変えることが
良くも悪くも容易だ。それだけに、自分の本当にやりたい仕事を追い求めて、職を転々とし、結局何もしっくり来るものがなく途方に暮れる人も多いようだ。このインタビュー集にも、自分なりの答えを見つけているような人もいれば、いまだ選びきれずにいる人も登場する。
ルポと書いたが、作者がどんどん前面に出てくるのがちょっと鼻につく。しかし面白い。ちなみにこの本、邦訳では、「このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか? 」というタイトルになっていて、原題とは意味がだいぶ違う。
タイトルに期待して読むとと内容が全然違って肩透かしを食うので注意。

海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 1 (新潮文庫)

海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 1 (新潮文庫)

中世ヨーロッパの地中海世界を支配したヴェネチアを描く塩野七生の大作。
昭和55年の作品だが今まで文庫化されていなかったのが不思議なくらい、面白い。
周りを水に囲まれ、自己資源というものがほとんどないヴェネチアがいかにして1000年続く巨大な海洋国家として成長していったか。日本という国が学ぶことが多いからこその、この文庫化なのだろう。
(しかしそういう教訓話として読まなくても、歴史はただそれだけで面白い、とは作中での作者の弁)

6分冊だが、一冊が薄いので移動などの間にさくさく読めるのも嬉しい。